帯結びのひだの取り方 ※以前の帯結びブログからの転載です。 長いので畳みます。続きを読む これから浴衣の季節なので、帯結びをアレンジするうえで少しでもお役に立てたらいいなと思って、ひだの取り方の簡単な説明をしようかと思います。 ひだの取り方を少し変えるだけで、帯結びの雰囲気って変わりますよ~。●表ひだ 基本的な文庫結びに使われるひだの取り方。【作り方】1.帯幅の中央で折る。いわゆる山折り2.帯の端をそれぞれ折り上げる。 はい、できあがり!●裏ひだ 作り方は、表ひだと一緒。 そう、つまり表ひだを裏返しただけ。 私は表ひだのほうが作り慣れているので、裏ひだ作る場合は表に出したい方を裏返しにして表ひだを作って、あとでひっくり返します。●三つ山ひだ 振袖の帯結びなどでよく使われる(例・福良雀など) 半幅帯では、若干作りにくい(幅が狭いので)【作り方】1.帯幅の中央で折る。2.半分になった幅の端から1/3のあたりに、それぞれの一つずつ山をとる。 はい、出来上がり!●箱ひだ こちらも振袖用の結びによく使われる。(例・たて矢など) 三ツ山に同じく、若干作りにくい。が、こちらのほうが融通が利く。 いわゆるボックスプリーツで、作り方は三ツ山ひだの真ん中の山を平らにすればいいだけ。●裏箱ひだ 裏というのでご察しの通り、箱ひだの裏返しバージョン。 私は裏箱ひだのほうが作り慣れているので、箱ひだの時は裏箱ひだ作ってひっくり返します。 作りやすさは人によって違うかと。●片ひだ 浴衣の帯結びには使いやすいひだ。 簡単に言えば、Z形に折るだけ。 けれど、折る深さで多少印象が変わる。●五枚ひだ これも振袖用によく使われる。(例・文庫) 五枚とは、こういうこと↓ 作り方としては、もう五等分するとしか言いようがないかな。 ここまでが、メインの大きな羽を作るときに主に使うひだです。 で、装飾用に手先やたれ先で作るひだは以下。●扇ひだ これは端っこから同じ幅でパタパタと折っていくひだ。 何回折るとか決まってないです。 自分のお好みで。 扇ひだを角から作るとまた違ったアレンジになります↓ 帯の先の角々に作って、二つ並べたりもできますよ。 その際は、ゴムを8の字にかけて留めるとOK●S字ひだ 実はこのひだ大好きです(笑 ちょっとこの写真は角度悪いですが、開くとハートみたいな形に見えます。 他のひだとはちょっと作り方が違います。【作り方】1.帯を中表に半分に折る(注・最終的に開くと見えるのは内側なので、中表に! リバーシブルの帯の場合は、見せたい色や柄のほうを内側にして折ってください)2.半分に折ったものを、さらにS字に折る。端から見るとこんな感じ↓3.適度な位置でゴムで止めて、二つの角を引っ張って開く はい、出来上がり! せっかくなので、それぞれのひだで文庫を結んだ時の違い。《表ひだ》…基本的な文庫《裏ひだ》《三ツ山ひだ》《箱ひだ》《裏箱ひだ》《五枚ひだ》《片ひだ》 微妙と言えば微妙な違いですが、雰囲気変わると思いますがいかがですか? これを踏まえて、帯結びタグで結ばせていただいた創作帯とか見ていただくと、また違った風に見えるかもです。 あ、あと、綺麗なひだの取り方のコツについて少しだけ。 ひだを取る際、いちいち布目を通すと綺麗に仕上がります。 例えば、文庫を結ぶとき。 帯を適当な長さにたたんだら、両端をしっかり引っ張って帯同士を綺麗に重ねる。 表ひだの最初の山を掴んだら、羽根の両端を持って引っ張る。 両端を折り上げるごとに、左右に引っ張って布目を通す。 それだけで、かなり見栄えも変わりますよ! 一度試してみてください。 その辺がよくわからない場合は、またお気軽に訊いてくだされ~♪畳む#帯結びのコツ 2019.8.10 (Sat) 帯結び
※以前の帯結びブログからの転載です。
長いので畳みます。
これから浴衣の季節なので、帯結びをアレンジするうえで少しでもお役に立てたらいいなと思って、ひだの取り方の簡単な説明をしようかと思います。
ひだの取り方を少し変えるだけで、帯結びの雰囲気って変わりますよ~。
●表ひだ
基本的な文庫結びに使われるひだの取り方。
【作り方】
1.帯幅の中央で折る。いわゆる山折り
2.帯の端をそれぞれ折り上げる。
はい、できあがり!
●裏ひだ
作り方は、表ひだと一緒。
そう、つまり表ひだを裏返しただけ。
私は表ひだのほうが作り慣れているので、裏ひだ作る場合は表に出したい方を裏返しにして表ひだを作って、あとでひっくり返します。
●三つ山ひだ
振袖の帯結びなどでよく使われる(例・福良雀など)
半幅帯では、若干作りにくい(幅が狭いので)
【作り方】
1.帯幅の中央で折る。
2.半分になった幅の端から1/3のあたりに、それぞれの一つずつ山をとる。
はい、出来上がり!
●箱ひだ
こちらも振袖用の結びによく使われる。(例・たて矢など)
三ツ山に同じく、若干作りにくい。が、こちらのほうが融通が利く。
いわゆるボックスプリーツで、作り方は三ツ山ひだの真ん中の山を平らにすればいいだけ。
●裏箱ひだ
裏というのでご察しの通り、箱ひだの裏返しバージョン。
私は裏箱ひだのほうが作り慣れているので、箱ひだの時は裏箱ひだ作ってひっくり返します。
作りやすさは人によって違うかと。
●片ひだ
浴衣の帯結びには使いやすいひだ。
簡単に言えば、Z形に折るだけ。
けれど、折る深さで多少印象が変わる。
●五枚ひだ
これも振袖用によく使われる。(例・文庫)
五枚とは、こういうこと↓
作り方としては、もう五等分するとしか言いようがないかな。
ここまでが、メインの大きな羽を作るときに主に使うひだです。
で、装飾用に手先やたれ先で作るひだは以下。
●扇ひだ
これは端っこから同じ幅でパタパタと折っていくひだ。
何回折るとか決まってないです。
自分のお好みで。
扇ひだを角から作るとまた違ったアレンジになります↓
帯の先の角々に作って、二つ並べたりもできますよ。
その際は、ゴムを8の字にかけて留めるとOK
●S字ひだ
実はこのひだ大好きです(笑
ちょっとこの写真は角度悪いですが、開くとハートみたいな形に見えます。
他のひだとはちょっと作り方が違います。
【作り方】1.帯を中表に半分に折る(注・最終的に開くと見えるのは内側なので、中表に! リバーシブルの帯の場合は、見せたい色や柄のほうを内側にして折ってください)
2.半分に折ったものを、さらにS字に折る。端から見るとこんな感じ↓
3.適度な位置でゴムで止めて、二つの角を引っ張って開く
はい、出来上がり!
せっかくなので、それぞれのひだで文庫を結んだ時の違い。
《表ひだ》…基本的な文庫
《裏ひだ》
《三ツ山ひだ》
《箱ひだ》
《裏箱ひだ》
《五枚ひだ》
《片ひだ》
微妙と言えば微妙な違いですが、雰囲気変わると思いますがいかがですか?
これを踏まえて、帯結びタグで結ばせていただいた創作帯とか見ていただくと、また違った風に見えるかもです。
あ、あと、綺麗なひだの取り方のコツについて少しだけ。
ひだを取る際、いちいち布目を通すと綺麗に仕上がります。
例えば、文庫を結ぶとき。
帯を適当な長さにたたんだら、両端をしっかり引っ張って帯同士を綺麗に重ねる。
表ひだの最初の山を掴んだら、羽根の両端を持って引っ張る。
両端を折り上げるごとに、左右に引っ張って布目を通す。
それだけで、かなり見栄えも変わりますよ!
一度試してみてください。
その辺がよくわからない場合は、またお気軽に訊いてくだされ~♪畳む
#帯結びのコツ